プロフィール

 

“濃密、そして達人的”


2012年1月、ドイツ紙最大手の一つである「南ドイツ新聞」のベテラン記者アドルフ・カール・ゴットヴァルトは、ターリス・トリオ(Talistrio)によるコンサートをこう表現し、冷めやらぬ興奮のすべてを記事にしたためた。

ターリス・トリオは流行の潮流に左右されるスタイルとは一線を画し、あくまで独自の感性を主体として芸術を捉えるという理念を共有するグンマー(Gummer)兄妹ヴェンツェル(Wenzel)、エリーザ(Elisa)と岡田琢朗との出会いによって、2011年に結成される。バイエルン州の古都アウクスブルクにおいて、今や世界的アンサンブルとしての地位を確立したヘンシェル弦楽四重奏団の第一ヴァイオリニスト、クリストフ・ヘンシェルに師事し、当初からメキメキとその頭角を現し始めた。
バイエルン州における2012年のデビューコンサートは、前述の「南ドイツ新聞」といった大手各紙の注目を集め、これを皮切りに活動はドイツ各地へと展開。その軌跡はすでにスイス、イタリア、ルクセンブルクへと及び、各国で人々を魅了し続けている。
2014年からはザール音楽大学において室内楽マスター課程に在籍し、アンサンブルの教授として著名なピアニスト、タテヴィック・モカチアンや、ドイツラジオ交響楽団の首席チェリスト、マリオ・ブラウマーからの薫陶を受ける。在籍中には第8回ザール室内楽ウィークに出演。演奏模様はザールランド放送局において収録され好評を博した。

さらに2017年に開催された来日公演は絶賛を博し、大成功のうちに幕を下ろすなど、欧州や日本にて今後のさらなる活躍が最も注目される若手アンサンブルの一つである。

エリーザ・グンマー (Elisa Gummer)

7歳でヴァイオリンを始め、ミュンヘン音楽大学講師のゲァトルート・シルデ氏に師事。

アウクスブルク大学レオポルド・モーツァルト学院にて研鑽を積み、ベルンハード・トゥルック氏の下で芸術家養成課程及び音楽教育学課程を、続くマスター課程においてはヘンシェル弦楽四重奏団第一ヴァイオリンのクリストフ・ヘンシェル氏に師事し、それぞれ優秀な成績で修了。

2010年、アウクスブルク・ニュルンベルク音楽大学オーケストラの公演においてコンチェルトを共演し、また2012年にはアウクスブルク歌劇場におけるオペラ公演のコンサートミストレスに抜擢。2014年から17年にかけてはザール音楽大学室内楽マスター課程に在籍した。

年間多数のオーケストラプロジェクトに出演する傍らアンサンブル奏者としても幅広く活躍し、日本においてはこれまでに長野、大阪、兵庫など各地でコンサートプロジェクトに出演。ヨーロッパにおいてはドイツ、スイス、ポルトガルといった各国に活動を広げ、また2012年に開催されたルクセンブルク・フィルハーモニーにおけるヘンシェル弦楽四重奏団との特別共演は絶賛を博した。これまでにデネス・チグモンディ、インゴルフ・テューバン、ハンス・ペーター・ホーフマン、ヘァヴィック・ツァック、ゴッドフリード・フォン・デァ・ゴルツ各氏のマスタークラスを修了。

 

 

ヴェンツェル・グンマー (Wenzel Gummer)

ドイツ・ミュンヘンに生まれ、5歳よりピアノを始める。

アビトゥーア(大学進学課程)修了を前に、ミヒャエル・プロックシュ、リトゥワ・ソュステット、アミール・カッツ、クラウス・シルデの各氏から薫陶を受け、この間ソリストまた室内楽奏者として、ミュンヘン国際青少年ピアノポディウムなど様々なコンクールにおいて1位を獲得。15歳の年にはオーケストラとピアノコンチェルトを共演する。

ヴュルツブルク音楽大学に進学してからはベァンド・グレムザー氏に師事し、ピアノデュオによって室内楽部門におけるフィッシャー・フラッハ賞を受賞。2010年の首席卒業を前にイタリアにてマリーナ・ソマー氏にも師事し、芸術的側面において多大な影響を受ける。イタリア留学中は様々な国際コンクールに出演し、各々最優秀賞を受賞。

2010年からはザール音楽大学においてトーマス・ドゥイス、タテヴィック・モカチァン、フィデレ・アントニチェリの各氏に師事。ブルーノ・エリザベート・マインデル財団、ザール学術財団、リヒャルト・ヴァーグナー協会、ザール大学より奨学金を授与される。在学中にソロ及びデュオの演奏模様がザールランド放送局により収録され、好評を博した。

これまでにドイツ、フランス、スウェーデン、イタリア、スイスなどのヨーロッパ各国においてコンサートに出演。

岡田琢朗

大阪府堺市出身。幼少より大阪音楽大学付属音楽学園(現音楽院)においてチェロを学び、2009 年よりドイツ、バイエルン州アウクスブルク大学レオポルド・モーツァルト学院に進学。2014 年に同大学を首席で卒業してからは、チェロ専攻として同大学マスター過程、加えて室内楽専攻としてザール音楽大学マスター過程にそれぞれ在籍。

ソリストまたはアンサンブル奏者として、大阪・東京・兵庫・長野など、これまで国内各地において演奏活動を展開し、ドイツへ移住後はアウクスブルク市立歌劇場におけるオペラ公演や、オーケストラプロジェクト“ウニ・コルデ”などにおいて首席奏者を歴任。加えて室内楽の分野でも様々なコンサートプロジェクトへの出演を担い、デュオからオクテットに至るまで各地で幅広いジャンルの演奏に携わる。また、ヴィルフリード・ヒラー氏やグラハム・ウォーターハウス氏といった現代を代表する作曲家とも交流し、各氏の作品の実演を担った他、ヘンシェル弦楽四重奏団やヴァイオリニストの松野迅氏、ギタリストの田嶌道夫氏といった著名なアーティストとも共演を重ねている。

これまでにチェロを熊本由美子、斉藤建寛、ハルトムート・トゥルンドレの各氏に、室内楽をエルンスト・マウス、エフゲニア・ルビーノヴァ、クリストフ・ヘンシェル(ヘンシェル弦楽四重奏団)、タテヴィック・モカチアン、マリオ・ブラウマーの各氏に師事し、ユリウス・ベルガー、ヘルマー・シュティーラー、ヴォルフガング・ベッャー、ギド・シーフェン、ウェンシン・ヤン各氏のマスタークラスを修了。

2018年からは公立ディーセン音楽学校講師に就任し後進の指導にも尽力する。

Photo: Zsuzsánna Barabás

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